希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

アンコール遺跡群の女神たち

この9月、念願のアンコール遺跡群を訪問しました。 ベトナムのハノイ空港から約2時間でカンボジアのシェムリアップ国際空港へ。 世界遺産のアンコール・ワットやアンコール・トム(下図)をはじめ、さまざまな遺跡を巡ることができました。 以前、インドの…

大学におけるアクティブ・ラーニング

教師が大量の受講生を相手に一方的に行う「講義」。 その限界が指摘されて久しい。 そんな折り、文部科学省の科学技術・学術審議会 学術分科会 学術情報委員会が2013年8月に「学修環境充実のための学術情報基盤の整備について(審議まとめ)」を発表し、学生…

10.5講演会「子どもが主人公の英語教育と学校づくりの中で働く楽しさ」

1週間ほどベトナム、カンボジア(アンコールワット)をまわり、9月22日に帰国しました。 今日からまた研究モードに切り替えます。 で、さっそく研究講演会のご案内です。 2013年度第3回和歌山英語教育研究会のご案内 関心のある方ならどなたでもご参加いた…

公教育・義務教育としての英語教育を考える

大修館書店の『英語教育』10月増刊号が届きました。 いつものように、自分の「英語教育日誌」より前に、柳瀬陽介先生の「英語教育図書:今年の収穫・厳選12冊」から拝読しました。 文字通り、一気に読ませて頂き、たいへん感動しました。 特に感銘を受けたの…

シロウト英語狂想曲との闘いを:若林俊輔先生の「遺言」

本ブログのコメント欄で若林俊輔先生(東京外大名誉教授)の英語教育論が話題になっています。 なので、ひとこと書かせていただきます。 3.11原発事故の直後、「忌野清志郎が生きていてくれたらな」という思いが、突き上げるように起こりました。 同じように…

論争!「TOEFL問題」を読み解く:『新英語教育』10月号

新英語教育研究会の機関誌『新英語教育』2013年10月号が以下の特集を組みました。 論争!「TOEFL問題」を読みとく:日本人と英語の学力 5本の論考が掲載されています。 巻頭論文は、奈良勝行さんの「教育再生会議の『提言』は英語教育の再生か破綻かー『大…

4人組はがんばるぞ!(池袋の奇跡)

私たち「英語教育4人組」(大津由紀雄、斎藤兆史、鳥飼玖美子、江利川春雄)の怒りの書『英語教育、迫り来る破綻』(ひつじ書房)は、おかげさまで大変好評で、版元の社長によれば「我が社が始まって以来の売れ行き」だとのことです。 発売2カ月を過ぎた本…

朝日新聞「英語検定、競い合う」の違和感

8月29-31日は義父らが住む沖縄に行き、広大な嘉手納基地、オスプレイが配備された普天間基地を見学し、さらに反戦地主の知花昌一さんのご案内で、多くの住民が「集団自決」に追い込まれた読谷村のチビチリガマ(洞窟)などを見てきました。 コバルトブルー…