希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

4万ヒット御礼

おかげさまで4万ヒットを突破しました

昨年9月に開設したこのブログも、みなさんに育てて頂き、11月3日の文化の日40,000ヒットを超えました。
ありがとうございました。

この間、のべ300ほどのコメントをいただき、見知らぬ人と(知ってる人とも)楽しく交流できました。

中には、このブログを見て大学院を受験してくれた人、取材に来られた新聞社やテレビ局の人、資料を送ってくださった人、電話で情報を知らせてくれた人などなど、楽しい限りです。

気ままなブログですが、ちょっと真面目に言えば、僕の研究は税金によって支えられている面が強いのですから、調べたこと、わかったことは、できる限り社会に還元していきたいと思っています。

変わらぬご支援をよろしくお願いいたします。

これまで一番コメントがあったのは、日本人の氏名を英語で表記するときに「姓+名」の日本風か、「名+姓」の順かを歴史的に考察した日本人名の英語表記の歴史(2010.10.13)です。
本日の時点で、23ものコメントのやり取りがありました。感謝です。
この問題については、現在両方が混在していますから、広く社会に問題提起をする必要を感じています。

それと、この間ずっと受験英語と日本人のかかわりに関する勉強をしてきましたので、いずれこの成果も公にしたいと思っています。

明治以来の入試問題、参考書、受験生の勉強の様子をずっと調べてきました。
「昔取った杵柄」と言いますが、予備校の専任講師をしていた頃の感覚を思い出しました。

イメージ 1

膨大な参考書を調べましたが、僕の中でダントツに「すごい!」と思ったのは、駿台伊藤和夫です。(「師」を付けないと駿台関係者に怒られるかもしれませんが、研究対象として客観視するため、あえて敬称は付けません。)

僕のいた神戸の老舗予備校は駿台の進出によって、優秀な生徒をかなり奪われました。
ですから、いわば駿台は仇敵です。
ですが、英語教育史の研究者としてみたとき、伊藤和夫には襟を正して「師」を付けたい気持ちになります。 

*写真は、伊藤和夫の初めての単著『新英文解釈体系』有隣堂、1964)。
学習参考書のレベルを超えて、日本の英語教育史に残る画期的な内容です。

イメージ 2

いずれ拙い研究成果をお知らせできればと思っております。

今日は和歌山英語教育研究会の例会。
その前に、院生たちと海辺のレストランでランチしてきます。(^_^;)