2007年から始まった学校評価制度には多くの問題点があります。
特に、大阪のように、上から目線でこの制度を権力主義的に利用し、教員および学校の過度の競争と統制のために使うならば、ますます学校の危機は進むでしょう。先生たちは、今以上に疲弊していくでしょう。
そうではなくて、教員と生徒と保護者・地域住民とが連帯し合い、一緒になって良い学校を作り上げていくという発想が大切ではないでしょうか。
言い換えれば、子どもたちが協同的に学び合い、教師が専門家として学び成長し合い、保護者や地域住民が消費者としてではなく当事者として学校の教育活動に参加して、三者が互いに学び成長し合う関係を築くこと。
そのためにこそ、学校評価は意義を持つのではないでしょうか。
当日、フロアからは「上から言われているから、いやいや自己評価をやっている」という声が出されました。正直な気持ちであり、多くの学校がそうでしょう。
しかし、どうせやらざるを得ないのであれば、上に掲げたような学びの共同体を形成するために活用する方がストレスが少ないのではないでしょうか。
当日のレジュメをご紹介します。