なにを今さら、「謎」などあろう。
この『語学自修誌』の表紙には、ご丁寧にも「日本英文学会本部印」まで押されている。ホンモノだ。
内容は、当時よく使われた『ウェブスター・スペリングブック』や『ナショナル・リーダー』などの訳注が中心。ドイツ語の教材も掲載されている。
面白いのは、「会長書習字手本」や「会長述英語学独習新法」(↓)などが載っていることだ。当時の教授法・学習法を知る上で興味深い。
どうもこの資料は、会員に郵送された通信教育教材のようだ。
第4号に会誌の送付が遅れたことを会員に詫びる文章が付いている。
第4号に会誌の送付が遅れたことを会員に詫びる文章が付いている。
その通信教育機関の名前が「日本英文学会」だったのである。
なんとも大それた名前だが、明治期の通信教育機関には、1898(明治31)に創設された「大日本英語学会」や、1906(明治39)年に創設された「大日本国民英語学会」もあった。
当時の「学会」は、英語の「学習者たちの会」でもあったのである。
当時の「学会」は、英語の「学習者たちの会」でもあったのである。
だから、日本英文学会とは、「英文を学ぶ者の会」という意味で、エライ人の集まりではなかったのだ。
こんな「学会」って、いいな。
こんな「学会」って、いいな。
*これにて、本年のブログは終了です。
みなさん、よい新年をお迎え下さい。
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