希望の英語教育へ(江利川研究室ブログ)2

歴史をふまえ、英語教育の現在と未来を考えるブログです。

2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

日本における学習英文法 関連年表(戦後編)

日本における学習英文法史の戦後編となると、抽出が実に難しいものです。 なんせ数が多いから。 それに、各自の「思い入れ」もあるでしょうから、「なんで、あの本がない!」というお叱りも受けるでしょう。 ということで、あくまで江利川の独断に基づく、「…

日本における学習英文法 関連年表(戦前編)

9月10日(土)に慶應義塾大学日吉キャンパスで開催される英語教育シンポジウム「学習英文法~日本人の英語学習にふさわしい英文法の姿を探る~」が近づいてきました。 このシンポで、僕は「学習英文法の歴史的意義と今日的課題」と題してプレゼンします。 そ…

2つの講演を終えて

8月もいよいよ終わり。 すでに新学期が始まった学校もあります。 こんな暑い時期に無理しなくていいのにと思いますが。 と言いつつ、僕も働いているのですよ。 この8月27日(土)は京都市で、28日(日)は岡山市で講演をしてきました。 内容は微妙に違います…

英語通信教育史の新資料

日本における英語の通信教育は、いつから始まったのだろうか。 そんな疑問を抱いてから数年、ずっと資料を追いかけてきた。 この種の資料は図書館にもほとんど無いから、やりがいがある。 本ブログを開設した翌日の2009年9月2日にも、「明治の通信教育資料1…

11万ヒットのお礼

2009年9月1日に開設したこのブログも、あと1週間で2周年。 そして本日、110,000ヒットを超えました。 この2年間、本当にいろいろなことがありましたが、全国各地の多くの人たちと楽しく交流できましたことに深く感謝いたします。 あまり無理をせず、ライ…

心に残る本はハウツーものの対極(研究社と私)

英語教師で研究社のお世話にならない人は、まずいないのではないでしょうか。 同社は1907(明治40)年の創業ですから、1世紀以上にわたって日本の英語教育界に貢献してきました。 今日はその研究社の話。 ようやく「夏休み」が来たかなと思って、愛用してい…

斉藤和義「ずっとウソだった」のドキュメント番組

ずっとウソだった...密着 斉藤和義 2011.8.20 1/2 千葉で開催された「教育のつどい2011」から戻りました。 全国各地の小・中・高校の先生たちと直接交流できて、とても学べた3日間でした。 我が家で熟睡したのは5日ぶりでしょうか。 さて、家に戻ったら「メ…

福島の子どもたちが政府に訴え

8/17「みんなと一緒に安心して暮らしたい」 福島の子どもたちが政府に訴え 8月17日には、泊原発3号機の営業運転再開という重大事件がありましたが、同じ日の午後、福島の小中学生4人が、政府に自分たちの思いを届けようと、衆議院第一議員会館(多目的ホール…

「国際共通語としての英語力向上のための5つの提言と具体的施策」の問題点

「教育のつどい2011」に出席のため、千葉に来ています。 本日は全体会で、いよいよ明日から外国語分科会が2日間にわたって開催されます。 冒頭で、僕は共同研究者として基調報告を行います。 その際に、ぜひ注目したいのが、文部科学省の委嘱を受けて「外国…

北海道・泊原発の運転再開を止めよう!

今日はこれから神戸。 その前に、丸浜さんからの情報を転送します。 ことは急を要します。 「原子力ムラ」に癒着する高橋知事の動きを封じ込めましょう。 (8.19追記) →ビデオ「泊原発3号機再稼働~東京でも市民が要請書提出」 *************…

京都大原から比叡山へ

久しぶりのオフで、8月15-16日、京都に行ってきました。 まずは下鴨神社の糺(ただす)の森で開催中の納涼古本祭へ。 なんとも大規模な古書市。 豊田實の名著『日本英学史の研究』(1969年の3刷)がなんと500円! 思わず買っちゃいました。これで3冊目なん…

ゼミ通信 La La La 夏合宿特集号

ゼミ通信 La La La の「夏合宿特集号」ができました。 担当の綾ちゃん、ありがとう。 教育学部は9月のほぼ1カ月をかけて教育実習があります。 本当に短い「夏休み」です。 鋭気を養って、タフに実習を乗り切りましょう!

ゼミの夏合宿

8月8-9日、和歌山県有田川町の「山荘アオ」で江利川ゼミの夏合宿を行いました。 夏らしい夏の晴天。 爽やかな空気。 有田川の清流。 ハードだった前期の授業や定期試験を終えて、ちょっと一息です。 宿に着くと、すぐに「流しそうめん」でランチ。 山からわ…

当面の講演・発表予定

夏休み。 長期の海外旅行に行ってきま~す! と、言いたいところですが、あれやこれやの研究会・学会・シンポジウムで「仕事」をします。 マジメというか、貧乏性というか・・・ で、講演終了後に「なんで早く教えてくれなかったの!」とお叱りを受けること…

熊本日日新聞の書評(『受験英語と日本人』)に感謝

本日8月11日は教員免許更新の講習で、小・中・高など45名に先生たちに「英語授業改善のあの手この手」と題してレクチャーしてきました。 メインは、協同学習による授業改革と、Windowsに内蔵されている(または無料でダウンロードできる)「 Live ムービーメ…

英語教育になぜ・どう協同学習を導入するのか(4)

8月8-9日に和歌山県有田川町清水で行われたゼミ夏合宿が、無事に終わりました。 清流での川遊び、バーベキュー、花火大会、ウノ大会、何よりも楽しい語らい、生石高原でのお弁当。 そのご報告は次回以降にして、「英語教育になぜ・どう協同学習を導入するの…

英語教育になぜ・どう協同学習を導入するのか(3)

ここ数日、9月10日に慶應義塾大学日吉キャンパスで開催される「学習英文法シンポジウム」のためのレジュメに追われておりました。 9月17-18日に県立広島大学で開催される日本英語教育史学会全国大会での発表レジュメも重なりました。 ふー。 それにしても、…

ゼミ通信 La La La 14号

前期最後のゼミ通信 La La La 14号をお送りします。 担当の梅本君に感謝。 前期ではゼミ参加者13名が3つのプロジェクトチームに分かれて、それぞれが設定したテーマについて研究してきました。 何回かの中間発表を終えて、7月27日は最終発表でした。 このプ…

英語教育になぜ・どう協同学習を導入するのか(2)

「英語教育になぜ・どう協同学習を導入するのか」の第2回目です。 “どう”協同学習を導入するか 協同学習の原理と実践例については、米国のジョンソン兄弟や日本の佐藤学氏をはじめ、様々な見解がある。 これらを私なりに整理し、日本の英語教育で実施可能な…

英語教育になぜ・どう協同学習を導入するのか(1)

英語科における協同学習の導入について、少し詳しく述べましょう。 小論は、大修館書店の『英語教育』2010年7月号に寄稿した論文「英語教育に“なぜ”“どう”協同学習を導入するのか」に加筆・修正したものです。数回に分けて掲載します。 英語教育になぜ・どう…

協同学習で学力と人間関係力の向上を

7月29日に大阪堺市の中学校の先生たち(各教科)に「協同学習の原理と実践」と題した講演をしてきました(既報)。 その後、講演を聴かれた先生たちの感想が寄せられました。一部をご紹介します。 ・今までは、机はコの字にしなくてはいけないというような形…

混迷する英語教育行政に転換を!

7月31日(日)、大阪大学で開催された第1回英語教育総合研究会が終わり、ちょっと一息です。 この3日間は、金曜が協同学習に関する中学教員向けの講演(午後は授業と組合の懇親会)、土曜が和歌山英語教育研究会(と懇親会)、日曜が英語教育総合研究会での…